どこから来たのかも謎。とある荒くれ者。

どこから来たのかも謎。とある荒くれ者。

まず、この者は人ではない。菌だ。
どこからやってきたかも分からない、そんな謎に満ちた存在。

それが麹族なのだが、その麹族の中でひと際荒くれ者がいた。
その者は戦いの場では活躍するのだが、
戦いの場ではない時もいつでもどこでも荒くれ者だったので、
まわりに誰も寄りつかなかった。

いずれその荒くれ者は、
自分の居場所がなくなってしまい、
各地を転々とするようになった。

その荒くれ者が、転々としていたある日の出来事。
この荒くれ者が、いつものごとくバッサバッサと
斬りまくっていたところ、

とあるいかにも不思議そうな
雰囲気を醸し出している岩戸から
声が聞こえたのだ。

荒くれ者「ん?なんだ?どこのどいつだ?」

謎の声の主「ほほぅ、お主わしの声が聞こえるのか?」

荒くれ者「当たり前だ!お前が俺様に話しかけているのだからな。
      生意気なことを抜かすとこのハサミで斬っちまうぞ!」

謎の声の主「フェッフェッフェッフェ。威勢が良いのぉ。
      じゃが、わしはお前の目の前にはおらん。
      むしろここに閉じ込められてしまっているのじゃ、
      お主がどんなに強かろうともわしのところへ来ることは
      1人では出来んわい。」

荒くれ者「なんだとっ!!俺様にできない事なんてないぞっ!
      今すぐお前のところに行ってギッタンギッタンの
      メッタンメッタンにしてやるからな!待ってろ!」

謎の声の主「おお、、怖い怖い。じゃあいいや。いや、ウソウソ。
      わしのところまで来るじゃと?では約束じゃぞ。
      見事、わしのところへ来てみぃ。
      お主、約束を破ったら「ドーーン!」じゃからな。w」

荒くれ者「!!!ふざけやがって!!待ってろクソジジイ!」

あらくれ者は背中に背負っている
自慢の大きなハサミを取りだすと、
その岩戸を塞いでいる岩を
ジョキジョキ切りだした。

あらくれ者「へんっ、こんな岩俺様にとってみたら
      紙を切っているのと大差ないわい。」

謎の声の主「フェッフェッフェ。まあ力自慢のお主なら
      そこまでは簡単なことかもしれんのぉ。
      じゃが、わしに会いに来るには力自慢だけではのぉ。」

あらくれ者「待ってろ、今すぐ行ってお前のそのへらず口を
      二度と叩けなくしてやるからな!」

あらくれ者は岩戸の中へと入っていきました。

あらくれ者はすぐに
謎の声の主に出会えるのだろうか?