力だけでは先に進めない。。

力だけでは先に進めない。。

不思議な岩戸の中からなのか、
それとも頭の中からなのか?

不思議な声を聞いて、
荒くれてしまったいつもの荒くれ者は、
得意の大バサミで岩を切り裂き岩戸の中へ。

すると、中には大勢の白い兵隊たちが
荒くれ者の前に立ちはだかった。

荒くれ者「なんだなんだ?お前たちここで何してるんだ?
     俺様とやるってのか?
     そんなに沢山いたって怖くもなんともないぞ。」

兵隊長「はじめまして。私は酒米組、一番隊隊長の錦こと、「ニッキ」です。
    あなたのような麹族の戦士がここにやってくるのを
    長い間待ち続けていました。」

荒くれ者「ん?俺様が来るのを待ってたのか?
     でそんなに沢山いてお前らここで何してるんだ?」

ニッキ「あなたもお話ししたと思いますが、
    私たちも”お酒の神さま”をこの岩戸の外にお連れしたいのですが、
    私たち酒米の力ではどうしようも出来ず、
    麹族の戦士の方がこの岩戸の中に
    入ってくるのをお待ちしていました。
    どうか私たちに力を貸していただけないでしょうか?」

荒くれ者「あのジジイ、いなくなってしまった”お酒の神さま”だったのか。。
     面白い。酒の神さまをギャフンと言わせることが出来れば、
     俺様は神さまよりも強いという事になるな。
     良いだろう、力を貸してやるぞ。何をすればよいのだ。」

ニッキ「ありがとうございます。あそこをご覧ください。
    お酒の神さまが鎮座ましますところまでたどり着くには、
    いくつかの難関を突破する必要があります。
    すべての難関を突破するためには麹族の戦士のあなた以外に、
    仲間を集める必要があります。
    そちらの仲間を集めてきて欲しいのです。」

荒くれ者「なんだとっ!!俺様だけの力じゃ物足りないっていうのかっ!
     そんな難関、俺様ひとりの力で十分だっ!!
     今すぐ、俺様ひとりで酒の神さまのところに行ってくるぞ。」

ニッキ「おやめください!命がいくつあっても足りませぬぞ。。。」

荒くれ者「うるさい、黙れ。」

荒くれ者は、ニッキの言う事をきかずに、岩戸の奥へ進んでいきました。

荒くれ者「何?「第2の難関よくせいの間」?何にもないじゃないか。
     しかも第1の難関がないじゃないか。まあよい、先に進もう。」

荒くれ者が先に進もうとすると、
ヘラヘラと笑っている何者かが戸を閉めてしまいます。

荒くれ者「なんだあいつらは、薄気味悪い奴らだな。
     そんな邪魔をしたところで無駄だぞ。
     この俺様の大バサミに切れぬものは無いのだ。」

荒くれ者は自慢の大バサミを取りだして、
閉められた戸にハサミを入れようとしましたが、
ヌルっとすべってしまい、自慢のハサミも何もできません。

荒くれ者「くそーっ、なんでこんなにこの戸はヌルヌルとすべるのだ!
     ハサミが入らないではないかーっ!!」

お酒の神さま「フェッフェッフェ。もう降参かの?ドーーンの時間かのぉ。
       フェッフェッフェ。」

荒くれ者「あっ、出たなクソジジイ。
     ズルイぞあんなにヌルヌルしたら
     ハサミが入れられないじゃないかっ!」 

お酒の神さま「小僧、それは違うぞ。わしも出たくても出れぬのじゃからな。
       その”抑制の間”にはお邪魔菌達が、
       先に進む者がそれ以上先に進めぬように
       邪魔をしてくるのじゃ。
       その邪魔を止めさせてくれる仲間の菌を探して来い。
       そうしないと、オマエはそれ以上先には進めぬぞ。」

荒くれ者「むぅ、たしかに米野郎が言っていたように、
     俺様の力だけではどうしようも出来んな。
     しょうがないから、その仲間とやらを探しにしくとしよう。」

荒くれ者は引き返して、
先ほどの酒米隊たちのいた場所に
戻っていきました。

荒くれ者「おい、お前が言う通り俺様の力だけではどうにもならんかったぞ。
     ジジイが仲間を探してこないと進めないと言っていたが、
     誰を連れてくればいいんだ?」

ニッキ「あ、お戻りになられましたか良かった良かった。
    ここに”お酒の神さま”に会いに行くために
    必要な仲間の事が書いてあります。
    全員揃えたら、またこちらに皆さんでやってきてください。
    よろしくお頼申します。」

荒くれ者「分かった。結構仲間が必要なんだな。じゃあな。」

荒くれ者は岩戸を出て、
仲間を探す旅に出ました。